WaterAid/ Ranita Roy
水・衛生専門の国際NGOウォーターエイドの活動に賛同し、創業から支援を行っています。
【2020年:インド オディシャ州ヌアパダ県における地下水保全プロジェクト】
インドは近年、慢性的な水不足により、国内の6億人以上が「深刻な水不足」に直面していると言われていますが、その要因の一つが、インド各地で起きている地下水の枯渇です。インド東部に位置するオディシャ州のヌアパダ県も、地下水の減少が深刻化している地域の一つです。しかも、天然由来のフッ化物による地下水汚染も起きており、特に近年、地下水量が減少したことにより、地下水中のフッ化物濃度が高くなり、フッ素症を発症する人が増えています。フッ素症とは、フッ化物が含まれる地下水を飲み続けることで、歯が褐色になったり、関節が硬直したり変形したりする病気で、杖を使わないと歩けなくなったり、寝たきりの生活を送ったりする人もいます。 ウォーターエイドがこの地域で実施する取り組みの一つが、地下水を増やすこと。屋根から集めた雨水を地下水に注ぎこんで地下水を増やすしくみ・設備の設置を進めています。
WaterAid/ Ronny Son
【2022年:インドにおいて村水衛生委員会を対象にトレーニング】
インド政府のシンクタンクであるNiti Aayog の発表によると、現在、インドの約6 億人が水不足の状況にあり、干ばつによる水源の枯渇、給水設備の故障、ヒ素やフッ化物などによる水質汚染など、さまざまな水問題が発生しています。特に近年は、気候変動の影響を受けて、地下水の急激な減少が顕著です。この状況を受けて、インド政府は2024 年までにすべての農村部の家庭で水道を利用できるようにすると宣言しました。村の水・衛生問題の解決を担うのは、各村に設置された「村水衛生委員会」です。この委員会は、村の水・衛生に関する課題を分析したうえで、住民参加型の話し合いを経て水・衛生改善計画を策定し、政府から予算を確保して計画を実行する役割を担っています。しかし、この委員会が機能していないことが少なくないため、ウォーターエイドは、村水衛生委員会を対象にトレーニングを実施しています。